取引先様である船会社のターミナル内での入出庫作業が、構内作業員の役割です。ターミナルは非常に広いため3～4名ずつでチームをつくり、チームごとに区域を分けて担当しています。取引先様が作成した作業指示書に従いながら、一人あたり多いときは1日50台ほどの車両を指定の場所へ移動させるのですが、先頭車両から順番に移動させるわけではないのが仕事のむずかしさです。ずらりと並んだ車両の真ん中の車だけを移動させたいという場合もあるため、たった1台移動させるだけでも、かなりの時間を要してしまうことも。他の車を別のスペースによけつつ効率的に動かす方法を考えるのは大変ではありますが、パズルゲームをするような感覚で仕事に取り組んでいます。

構内作業員の魅力を一言で伝えると、「働きやすさ」です。まず、残業はほとんどありません。以前の職場は、帰宅したら深夜帯だったということも少なくなかったですが、いまは食後に妻と散歩を楽しめるほど平日でも余裕があります。それに、いろいろな車種に乗れるのも車好きにはたまりません。友人に車選びのアドバイスを求められた際も、乗り心地などを具体的に伝えられるため重宝されています。加えて、力仕事ではないので男女ともに活躍できるのもポイントで、実際に私を含めて10名いるスタッフの中で女性も2名在籍中です。社員同士も仲が良く、年齢差を感じさせないくらい距離感が近く、感染症が流行る前はみんなでボーリングに行くこともありました。労働環境も人間関係も良いから、長く続けられています。

現在働いている10名中9名が異業種から転職した未経験スタート組です。私もその中のひとりなので、経験に関係なく成長していけると断言できます。この仕事は場数をどれだけ踏んだかが大事で、たくさん車に乗れば自然と上達していくものです。入社当初にワンボックスの運転を不安がっていたスタッフも、いまでは自分から任せてくださいと言ってくれるくらい頼もしくなりました。ここで身に付けた運転技術はプライベートでも活用でき、ごった返すスーパーの駐車場でもスムーズに車を停められるようになります。それに、車両も進化していて、いまや自動追突ブレーキやバックモニターといった機能もあるので非常に便利です。興味があれば、そこから一人前を目指せる職場だからこそ、チーフとして、みんなが仲良く働ける人間関係づくりに注力していこうと考えています。